おでん屋の匂い(詞)

歩道橋 

顔を赤く染めた街行く人々を眺め 

おでん屋の匂い

 

コンビニで買った酒で退屈をしのぐ

街はパレード もうすぐ年を跨ぐ

 

調子に乗り浮かれた俺は

つい喋りすぎてズレに気付く

責める気になれず 少しセンチメンタル

冷たい風の中 背中丸め

 

陽はまた昇り繰り返す

明日には何が待っている

隣りの芝生は青く 今日も

五臓六腑染み渡る

 

カネが入ったら

どこか遠くへ出掛けよう

おでん屋の匂い

最終バスに乗る